2012年2月11日土曜日

正念場を迎え、芽吹いていく動き  ―― 経産省前テントひろば 152日目 ――

経産省前テントひろば
経産省前にみんながやってきて脱原発の広場にしてほしい。
経産省本館横で原発反対テントやってます!9/11から24時間体制で泊りこみ、交流、議論、行動の場になってます。相手の目の前にたくさんの人が集まれば、必ず原発は止められる!ぜひ来てください。福島の子どもの絵の展示や、今後の反原発行動を話し合い中!
http://tentohiroba.tumblr.com/
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<テント日誌 2/9(木)>   
正念場を迎え、芽吹いていく動き
―― 経産省前テントひろば 152日目 ――

2月9日(木) 晴れ時々曇り
立春を過ぎて、さすがに日射しは暖かく感じられる。やはり春に向かっている
のだと感じられる。
今日テントにKさんが復帰した。9・11以降、ずっと毎日受付で頑張っていた
のだが、12月末だったか1月初めだったか、その頃から検査や入院でずっと
療養していたのだが、今日元気な顔を見せてくれた。まだ無理はできないとは
いえ、春に向かって態勢が整っていくようで心強い。
折しも再稼動阻止でも、テントでも、正念場を迎えようとしている時期である。
先日、福島の子ども達の間で甲状腺腫の症状が広がっているという椎名さん
の報告を記したが、2/11・12には福島で「放射能からいのちを守る全国サミ
ット」が開催される。北海道から沖縄までの40を超える支援団体が集まり、この
2日間は避難・疎開・保養についての大相談会となる模様。
3・10ー11の福島行動への参加の1泊バスツァーについて、たんぽぽ舎の方
の募集は既に満杯で締め切りとなったが、新たに9条改憲阻止の会とテントひろ
ばで企画したものの募集が始まっている。早速、郡山出身の友人が申し込みに
来ていた。こちらは宿泊が温泉旅館であるため、費用が15000円だが、希望者
は早めに申し込み下さい。テントでも受け付けています。
熊本からは「3・11さよなら原発 くまもと」の案内とチラシが送信されてきた。
「今回の3.11イベントは、福岡のイベントを皆、頭に描きながら、熊本の独自性、
水俣を経験している地域からの発信という点を強調しています。
そして、田中正造の言葉を中心においています。
”真の文明は山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし”
熊本のお知り合いに、どうぞ、よろしくお伝えください。
思想はきちんと抑えますが、表現は楽しく、を心がけています。
”核の冬を脱し、原発なき春を待ち望むカーニバル”というイメージで準備しております。
街の中央の公園を数千人規模で老若男女で埋める予定です。
福岡、九州と連携して、脱原発の輪を広げてまいりましょう。
それでは、また、いつかお会いしましょう!
寒さ厳しき折、くれぐれもお体を大切に。」
★ドイツで反原発のために頑張っているドイツ左翼党の連邦議会議員で、エネルギー・
原子力政策のスポークスマンであるドロテ・メンツナーさんを迎えて、テントでの交流会が
予定されています。
「原発廃止へ!日本&ドイツ交流会。ドイツ左翼党、ドロテ・メンツナーさんを迎えて」
2月14日(火) 12時~14時  於;テントひろば
ご参加お待ちしています。
( Y・T )
http://tentohiroba.tumblr.com/post/17365805239/2-9
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<テント日誌 2/8(水)>   
なりふり構わず再稼働に向かう経産省
―― 経産省前テントひろば 151日目 ――

ストレステストなるもののインチキ性は十分心得ていたつもりだが、この日行われた
聴聞会のニュースを視て、改めてその感を深くした。聴聞会を取り仕切る安全・保
安委員会の事務局の姿勢に、再稼動の安全性に関わる議論を深めようという姿
勢は微塵も感じられない。
議論と結論は別個のものなのだ。まさに再稼働ありき、聴聞会はそのための手続
きにすぎない。原発維持のためには、なりふり構わぬ経産省官僚のナマの姿が垣間
見えた。
一方、山本太郎氏をはじめ多くの人がテント訪れ、その足で聴聞会会場の別館前
の抗議行動に向かった。
午後2時前後テント前に丸の内署の警察官が数十名現れた。在特会がらみの情
報によるらしい。公安が、「刺激しないように、テントの中に入っててくれ」と言いに来た
という。なぜか在特会は以前来たときと違って、テントに向かって何もせず、経産省の
方向に去ったらしい。
そうこうするうちに厚生企画室から連絡で、話し合いを求めて来たという。テントひろ
ばの渕上代表と共に小生も陪席することとなった。経産省のロビーはやけにものもの
しかった。正体不明の男が10数名、中によくテント前で見かける公安が4~5名混じ
っている。
話し合いの相手は在特会だった。立会いの経産省厚生企画室の前川の前でいい
ところを見せようとしてか、最初から最後まで違法なテントを撤去しろの一点張りだ。ど
うやら経産省の露払いの役割を演じる気らしい。
頭の中で算盤をはじいているのが眼に見えるようだ。算盤ずくならやるべきことはやると
いう可能性が高い。経産省も警察も在特会が国民代表との妄言を真に受けたわけで
もあるまいが、話し合いの場(会議室)を提供し仲立ちした思惑も透けて見える。
右翼の特徴は国士を気取ることだ。新手の右翼在特会も例に漏れない。こうした動
きはますます強まるだろう。彼らもまた原発ゼロの事態に強い危機感を持っているのだ。
再稼動阻止の正念場を迎えてテントの存在はますます重要になる。
テントを訪れ、共感を寄せてくれた人達はすでに5千を超えているが、こうした人達に
テントの直面する状況を伝え、可能な限りテントに来てもらうことが第1の防衛策だろう。 
(T/E)
★「ひろばー全国・世界からのたより」
◎お世話になります。
突然のメールで失礼いたします。
ブラジル最大の民放局TV Globoを担当しております、大野です。
東日本大震災1周年の特集シリーズを企画しております。
ニュース番組 Jornal Nacionalで、経産省前テントひろばの活動をご紹介したい
と考えております。つきましては、インタビュー取材をさせて頂きたく、存じます。
ご協力いただけないでしょうか。
◎視覚障害がじゃっかんありまあすがもしお邪魔でなければいちど訪問してチラシとかを
いただければとおもいます。
希望者がいれば、無料でマッサージを行わせていただきますが、いかがですか?
冬の夜、泊り込みでこっているかたは多いのでは?        (整体師)
★「再稼働NO!テントを守ろう!」2・11前段集会
2/8の事態を踏まえ、この集会の重要性はとみに高まっていると思われます。
是非、多くの方のご参加を!
11時~12時  代々木公園けやき並木渋谷口(NHK前)
http://tentohiroba.tumblr.com/post/17365797491/2-8
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<テント日誌 2/7(火)>  
テントやテントひろばの豊かな機能 「夕べの語らい」   
―― 経産省前テントひろば 150日目 ――

テントにいた時間を時系列から言えば逆にたどって記したい。深夜の3時30分まで
不寝番で起きていたので朝はゆっくりと眠っていたかったのだが、ドイツのテレビ局の
取材があるとのことで早目に起こされる。宿泊の面々は朝早くから起きてシャッキとし
ている。室内の掃除などして取材の対応準備をしていたが、来たのは9時半過ぎだった。
「3・11から一年後の日本」ということをテーマにこれから本格的な取材をはじめると
のことである。その最初かどうかは定かではないが、早い方の訪問としてテント広場が
選ばれたらしい。脱原発運動の可視的な場所が少ないということなのだろうか。
これまで、テントには外国のメディアの取材が多く訪れている。その報道でテントの
存在を知ったということでテントに立ち寄る在外日本人の方は少なくない。どういう報
道されているのだろうということが話題になることもあるが今のところ報道されたもの
を見る機会はない。
日本の報道陣より外国の報道陣の方の取材の方が多いというのはテントにあるも
のの率直な感想であるが、我々はそこに日本のメディアの報道規制を感じている。
政府や東電などの情報隠蔽や情報操作が全体を覆っているためであるように思える。
自分の頭で考えることに対して日本のメディアの果たしている役割について疑念が消
せない。現場に取材にくる人たちとはいろいろと話ができるが、報道されたものはとい
う気がする。日本の報道システムにも官僚主義が浸透しているのだろうか。
そう言えば、今日テレビ局のTBSが午後かなり長時間の取材をしたそうである。
最近(1月24日の枝野経産大臣の記者会見以降)は大手メディアの取材が増えてい
る。願わくば、従来のメディアのシステムに風穴をあけて欲しいものである。
ここ経産省の別館には保安院があり、8日にはストレステスト評価に関する意見聴
聞会がある。1月18日に続く8回目である。前回は傍聴を締め出しに対する2人の
委員(後藤・井野)の抗議と欠席もあり、この聴聞会のインチキ性が暴露された。
ストレステストそのものが電力会社(事業主)からの報告であり、再稼働のための
儀礼的なものである。安全審査としては疑わしいのである。それに対する保安院の
評価と判断があり、さらに専門家の意見聴聞ということだが、この委員の選定まで
含めて疑念だらけだ。
今回の委員には関連業者から多額の寄付を得て委員が3人もおり、その疑惑も
解かないままの続行である。大飯原発や伊方原発の再稼働という戦略に合わせた
レールだが、官僚が全てをお膳立てする審議会形態のことから改めなければ実質
的な「やらせ」を繰り返すことになるだろう。
国民の意志を聴く、あるいは専門家の意見を聴取するとはどういうことか、それが
どのように可能かを問い直さなければ「官」によるやらせ(形式的なお膳立て)は直
らない。原発震災が暴いた非民主的な政策決定システムのことだが、これを変える
ことも脱原発運動の課題である。
昨夜の、差し入れの牛肉で舌ずつみした宴でも、今の時代にについて多くの事が
話題になった。その一つに孤独死の問題があり、最近では身近なところでの事例が
増えている。テントが生みだす繋がりということはこのことに関係するのだと思える。
テントで繋がりを見出してもらえたらというのは過剰な期待なのだろうか。「夕べの
語らい」は愉しいものである。飲み屋に足が遠のいたのもこちらの方が愉しいからだ。
7日の夜は昨日よりは人数は少なかったが話は盛り上がった。冬の寒い夕べのひと
時をこんな場が持てるのは素敵なことである。
(M/O)
★2・11さよなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京
13:00~  代々木公園
「再稼働NO!テントを守ろう!」 2・11前段集会
11:00~12:00  代々木公園けやき並木渋谷口(NHK前)
その後、びらまき行動
テントひろば たんぽぽ舎 東電前アクション 全交 福島緊急会議 三大学共闘
★テントひろば・ライヴのお知らせ
2月12日(日) 午後6時~8時
ボーカル; 栗原 優   サキソフォーン; 鈴木 峻
http://tentohiroba.tumblr.com/post/17282712624/2-7
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<テント日誌 2/6(月)>  
「再稼働NO!テントを守ろう!」 2・11前段集会
→さよなら原発1000万人アクション全国一斉行動in東京   に参加を!   
―― 経産省前テントひろば 149日目 ――

2月6日(月) 今日は一日中雨、時々強く降りしきる。それでも
今日は比較的暖かく、先日来までの寒さがウソのように思える。
今日、椎名さんが福島からテントに帰還。早速福島の状況についてお伺いする。
子ども達の被曝の症状が現れてきているとのこと。甲状腺腫の症状が3割もの
子ども達に見られるという。チェルノブイリよりも進行が速いようだ。ともかく「土湯
ぽかぽかプロジェクト」のような早急な保養が求められている、との感を強くする。
他方では、これまで沈黙していた人々の間で(とくに女性)、メッセージボードを提げて
街角に立つ人の数が多くなっているそうである。また、なんとか”除染”に縋りつくように
望みを託してきた人々の間で、それではどうにもならないことが歴然としてくるに従い、
別の選択と行動へ踏み出そうとする流れが強まってきているということであった。
その中で、3・10ー3・11行動が取り組まれる。3・11は「原発いらない!福島県民
大集会」と決定されたそうだ。前日祭も中味がさらに練り上げられて固まってきている
ということであった。
夕刻頃、第2テントは女性達の来訪が相次ぎ、賑わう。
夜、1000万人アクションの2・11実行委員会があり、出席した淵上さんより説明を
受ける。「再稼働を許すな!2・11さよなら原発1000万人アクション全国一斉行動in
東京」と名称も決まり、代々木公園で2万人規模の集会→デモの予定だという。
大飯原発の4月再稼働に向けた動きが浮上してきている中で、2・11ー3・11は一体の
ものとして、正念場としての今年の闘いの今後を決定していく重要性を持ちつつある。
この2・11集会に向けて、テントひろばはたんぽぽ舎等協力諸団体と一緒に、「再稼
働NO!テントを守ろう!」を強く訴えていくべく、前段集会を開催する。テントは当初か
ら再稼働阻止!を前面に掲げ、それを経産省に対峙させてきた。今、それは正念場を
迎えようとしている。その拠点として、1/27に示された”テントを守る”意志を広くアピ
ールし、テントを磁場とする人々の結びつきと意志空間を広げていくべきであろう。
2・11集会の2万人の間ではテントはあまり知られていない。だからこそその人々の
中にテントをアピールし、結びつきを創り出していくことが重要なのだ。
前段集会は11時~12時、けやき並木渋谷口(NHK前)で行われる。そして全員で
5000枚ビラまきを行い、午後1時半からの本集会に参加する。
皆さんの参加を呼びかけたい。
( Y・T )
★テントひろば・ライヴのお知らせ
2月12日(日) 午後6時~8時
ボーカル; 栗原 優   サキソフォーン; 鈴木 峻
●訂正; 前回(148日目)の日にちが2月6日(月)とありましたが
2月5日(日)の間違いでしたので、訂正致します。
http://tentohiroba.tumblr.com/post/17282682383/2-6-no-2-11

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